山本安志法律事務所 − 事務所ニュース


12号(2006年06月発行)

巻頭言 ◆ 弁護士 山本安志

 連休直前にホームページをリニューアルしたところ、連休明けから法律相談が3倍増になっています。HPはたいへん見やすくなり、事務所の方針も明確に打ち出したことが受け入れられたのでしょう。また、事務所の依頼者や相談者に対する事務所全体のホスピタリティー(おもてなし)精神を評価していただいたとも思っています。今後もこの精神を継続していきますので、よろしくお願いします。

<特集> 裁判所までひとっ跳び:弁護士に依頼した事件どうなるの?

成年後見

月2回の撮影旅行を楽しむ − 弁護士 山本安志

 写真を始めて4年経つ。今、月2回の撮影旅行を欠かしたことはない。
 まず、撮影地の計画を立てる。桜、紅葉、渓谷、山などテーマを決め、インターネットや観光協会に電話して、その最盛期を予測し、撮影場所を選定する。日本の季節の変化は早く、予想外れも多く、また思いがけない遭遇もあり、毎回心を踊らされる。現場についたら、よい被写体や光を求め歩き回り、撮影場所に三脚を据える。朝日や夕日、そして光と影は刻々と表情を変える。これを追いかけて、構図、露出、シャッタースピードを変えて何枚もシャッターを切る。よいシーンに出会え、シャッター音を聞く時こそ至福の時間である。
 撮影旅行に帰ってから、フイルムを現像に出し、その出来上がりを待つ間の期待感、そして出来上がりに対する失望感と少しの満足感は格別である。
 よいと思われるカットを切り出し、これを写真屋に見てもらい、自分と他人の感じ方を調整し、その中でいいものを写真教室に持って行き、先生の批評を受ける。大概は、手厳しく批評されるのだが、多少の評価でも嬉しいものである。
 これを月2回以上繰り返しており、現在は、私の生活の一部となってきている。このような充実した写真ライフを送るためには、充実した仕事が不可欠である。一層仕事に打ち込む意欲を駆り立ててくれる写真と末永く付き合いたい。

県民性について − 弁護士 新井聡子

 私は、中学生のときから現在まで神奈川県内で暮らしていますが、幼いころは、父の転勤に伴い札幌や名古屋に住んでいた時期もありました。ですから、生粋の神奈川県民とはいえないのかもしれません。神奈川の県民性は、本を見ますと、スマートだが多少見栄っ張りなところもある、県内でも一様ではなく、西はおおらかであるとか、湘南はアンチ横浜であるとか、面白いことが書いてあったりします。私たち弁護士は、県内の各所にある法律相談センターでご相談をお受けしますが、その中でも多少地域性が感じられます。私が特に好きな?海老名法律相談センターでは、なんとなくのんびりとしたご相談や、世間話のようなご相談も多いような気がします。

 県民性といえば、夫の実家は三重県なのですが、三重は気候が温暖で、伊勢神宮もあることから、おおらかでおっとりした県民性が育まれたそうです。義母がまさにそのような方で、帰省のたびに私は普段の自分のせわしなさを反省するのです。

未公開株の販売被害について − 弁護士 佐野高王

 昨年の終盤あたりから,未公開株を買わされたという相談を多数受けています。横浜弁護士会の消費者相談でも,4コマ中3コマがこの種の相談ということもありました。
 業者は,「この会社の株式は,近いうちに公開が予定されていて,株価が何倍にもなり,儲かりますよ」等と勧誘するのですが,それらしい大量の資料や勧誘トークの巧妙さに,買わされてしまう人が後を絶ちません。中には1000万円を超える代金を支払わせられた件もあります。
 相談を受けたほとんどのケースでは,株式の発行会社に上場の予定がなく,勧誘内容は虚偽でした。上場されたケースでも,上場後の株価よりはるかに高い値段で買わされていました。そもそも,業者は証券業の登録をせずに株式を売っており,証券取引法違反の違法行為をしていたのです。

 被害回復のためには,詐欺による取消,消費者契約法による取消,暴利行為による契約無効,不法行為による損害賠償請求などを主張して,支払ったお金の返還を求めます。しかし,業者に返還の意思と能力があるかにより解決が大きく左右されてしまうのが現状です。
 被害予防が第一ですので,勧誘を受けたときは,弁護士や消費生活センターに相談されることをお勧めします。

子供が生まれました − 弁護士 八木 美紀子

 平成18年5月24日に、女の子と男の子の双子を出産しました。お陰様で母子ともに健康に過ごしております。
 来年4月からは仕事に復帰します。長い間お休みを頂きますが、復帰後にはまた頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

仮差押え − 弁護士 大澤晶子

 今回,相手の銀行預金を仮差押えし,訴訟後,債権を全額回収するという事件を担当した。
 裁判をするにあたっては,勝訴できるかはもとより,最終的に債権を回収できるだけの財産を被告が有しているかも重要な問題である。被告に訴えられる時点で預金などの財産があっても,裁判をしている間に被告が預金を消費してしまって財産の無い状態になってしまったら,いくら勝訴しても原告は実際には債権を回収できない。そこで,訴訟の前に仮差押えをしておくのが常道である。

 仮差押えとは,現時点で被告が有している預金などの財産を被告が勝手に消費出来ないように裁判所から命令を出してもらい現状の財産を維持(保全)する手続きである。この仮差押えをしておけば,勝訴判決後,原告は保全された財産から債権を回収することができる。
 さて,仮差押えの手続は被告が財産を消費する前にしなければ無意味となってしまうので,迅速性が要求される。今回事件でも,受任直後の3日間は目の回るような忙しさであった。しかし,債権が全額回収できることは依頼者にとって最善の解決であり,無事に全額回収できた今回事件で得た達成感は,今,私のエネルギーとなっている。

成年後見制度について − 弁護士 船津大介

 日本は,平成22年には65歳以上の人口が21%を超える超高齢社会となると予測されています。そのため,判断能力の低下した高齢者の財産を悪質な業者などによる侵害から守り,その高齢者にとって最も良い財産運用を可能にすることが重要な課題となっています。

 そこで,本号特集でも取り上げた成年後見制度などの十分な活用が期待されますが,残念なことにこれらの制度はまだ社会に浸透していない感じがします。例えば,自分の死後に備えて遺族のために遺言を書くことは比較的広く行われていますが,自分の生存中,判断能力が衰えた場合に備え,あらかじめ信頼できる任意後見人を選任しておいて,その後見人に自分の財産を自分の生活のために運用してもらうことはほとんど行われていないと思います。
 また,知的な障害のある子供のために親が貯えをしておいて,親がなくなった後にその子供の財産を守るために,この成年後見制度を利用することも非常に有益です。
 このような生活のための制度を広く社会に紹介することも弁護士の重要な役目です。些細なことであっても気軽にご相談いただけると嬉しく思います。

<お題> 私のストレス解消法

情報量の制限 − 事務局 T

 ストレスの原因を探求してみると、日常の全てに当てはまってしまうことに気がつき、愕然となります。無意識のうちに、勝手に耳目に入り込んでくる情報が多すぎるのです。
 私は、半年もしくは1年に1回は必ず、意識的に「旅」に出かけることにしています。出かける場所は、海の向こう。国内旅行も魅力がありますが、ストレス解消という観点においては、最適な選択とはなりません。無意識に耳目に飛び込んでくる情報の量を制限することが、最大のストレス解消法だからです。
 言語の理解が、母国語のようにはならない外国語の中に身を置くと、些細な情報も、意識をして集中しないと得ることは出来ません。目的がなければ、街中に溢れる言葉の数々も、ただの記号の羅列でしかないし、日々のニュースを告げる声も、単なる音にしかならないのです。
 私にとっての「海外旅行」は、身体に溜まっていたストレスという名の宿便を、体外に排泄させる下剤のようなものになっています。

自分に甘い − 事務局 H

 ストレスの解消法にも色々あると思います。私の場合は、美味しいものを食べたり、スポーツをしたり、温泉に行くことです。
 温泉は、ぬるめの温度が大好きで、お湯が溢れる大きな湯船にゆっくり浸かっていると、心が安らぎます。
 反面、私が一番ストレスを感じる時を振り返ってみると、いつもストレスの原因を作っているのは、自分自身だと思い至ります。何かするべきこと(今すぐしなくてもいいけれど、いつかはしなくてはならないこと)を、今は面倒くさいからとか忙しいからなどの理由で後回しにしてしまいます。それなのに、そのことが頭のどこかに常にあり、気になっている時です。
 私にとって、本当のストレス解消法は、やるべきことはすぐやる、ということのように思います。……でもなかなか出来ないのですよね。

バレエを楽しむ − 事務局 AM

 最近バレエに通い始めました。小学生の時に少し習っていた事もあり、以前から習いたいと思っていたところ、家の近くで教えてもらえることが分かり応募しました。
 私が通っているのは、体を整えるバレエという週1回、半年間のコースです。始めはバレエらしい動きが何も無く、ストレッチのみのレッスンで想像と違いがっかりしましたが、体を整えるバレエということもあり、その準備段階のストレッチをして少しずつ体を慣らしていく事が大切のようです。
 毎回、自分の体がとても固い事にショックを受けつつも、少しでも体が柔らかくなったらいいなと、がんばって通っています。
 レッスンも回数を重ねるごとにレベルアップしていき、バレエらしい動きが多くなり楽しくなってきました。
 定期的に体を動かすと、思っていたよりも気持ちが良く、いいストレス解消になっています。

K-POP − 事務局 YK

 私のストレス発散は、音楽を聴くこと。今好んで聴いている音楽はK−POP(韓国ポップス)です。
 K−POPを聴くようになったのは、韓国ドラマです。ドラマにはまり、ドラマの中で流れている音楽に魅せられたのが、はじまりです。
 K−POPを聴く様になってからは、歌っているアーティストにも興味が湧き、日本でコンサートやイベントがある事を知ると、応援しに行くのも楽しみになりました。
 イベントの楽しみに、アーティストとの握手会があります。握手をする時、一言声を掛けるには、どんな言葉がいいかを考えるのも楽しいです。
 2年程前、K−POPスターSE7EN(セブン)と握手するイベントに参加しました。
 おばさんファンである事に申し訳ない思いがある私は、韓国の友人から、ハングルで教えて貰った
 「アジュマラサ ミアネヨォ〜(おばさんで、ごめんねぇ)」と、握手の時彼に声を掛けました。すると彼は笑顔で私になんと日本語で、「大丈夫ですよぉ〜」と言ってくれたんです!それから彼の大ファンになった事はいうまでもありません。

よく遊び、よく学べ - 事務局K

 博物館や科学館、工場や庁舎などで、日常とは違う世界を体感することが、私のストレス解消法です。
 展示を見たり、説明を読んだり、聞いたりしながら、「へぇ〜。すごいなぁ。」と、ちょっと賢くなった気分になれるのが楽しいのです。とはいえ、そのときに賢くなった気分になっても、本当に興味のあるもの以外はすぐに忘れてしまうので、結局のところ、知識の量はほとんど変わっていないのですが・・・。
 また、体験コーナーを見つけると、血が騒ぎ出し、体験せずにはいられなくなります。子供と一緒に列に並び、子供と同じように係りの人から説明を受けながら、年齢を忘れて、はしゃいでしまいます。
 行ってみたい所も、やってみたいことも、まだまだたくさんあるので、これからもいろいろな所へ足をはこんでいきたいと思います。

至福のとき - 事務局YN

 お風呂につかって、汗と一緒に1日の心身の疲れも流してしまう。1、2時間ゆっくり本や雑誌を読んだり、明かりを落としてただぼーっとして過ごす。そしてお風呂を出てから思うのは、たいてい眠たいか、ビールが飲みたいか、のどちらか。
 『私のストレス解消法』って何だろう?と頭をひねってみたけれど、この何も考えない時間が、ストレス解消になっていたのかなと思う。
 群馬の実家にいた頃は、父に疎まれつつもお風呂場を長時間占領し、そのまま眠ってしまい、母や祖母の呼ぶ声にはっとすることも度々あった程。土地柄からか温泉にもよく行き、小さい頃の家族旅行といえば四万温泉だった。弟と競い合うかのように何度もお風呂へ行ったり来たりして、いまだに祖父の思い出話になっている。
 しかし今は専ら、小さいけれど追い焚きも出来て便利な自宅のお風呂で。リラックス効果のあるユリと元気が出るというオレンジの香りの入浴剤を、その時の気分によって楽しんでいる。今夏は、近所の銭湯に行ってみたいと思っている。

2つの時間のバランス - システムアドバイザー兼プログラマー

 女性は買い物でストレスを発散するという人が多いと思いますが、私も以前はそうでした。
 しかし、最近は、買い物をすると、無駄遣いをしてしまったようで、逆にストレスを感じる気がします。
 スポーツで汗を流したり、アロマでリラックスしたりといったストレス解消法はないのですが、2つの時間のバランスがストレス解消に役立っているように思います。
 それは、家の中で一人気が向くままに過ごす時間と、気の合う友達や仲間と食事をしたり遊んだりする時間です。都会で生活していると、人の多さに疲れることが多いので、自分一人の誰にも邪魔をされない空間の中で、家事をしたり、パソコンをさわったりして過ごすと気が休まります。一方、気心の知れた友達や仲間と過ごす時間は、気を遣わず、また言葉を選ばずにおしゃべりができるという点で、リフレッシュと同時に、パワーの充電をすることができます。
 それぞれの時間に偏りがあると、それはそれでストレスになるので、うまくバランスがとれていると、私にとっては最高のストレス解消法です。

事務所のホームページを全面リニューアルしました!

 ホームページを開設して約5年半が経過し、今回全面見直しを行いました。
 まずデザインですが、オレンジ色を基調としたものに一新しました。これは、当事務所の“明るくさわやかな”イメージに合わせています。
 改訂の内容としては、これまで掲載していたページを見やすく整理すると同時に、「事務所の方針」などを明確に打ち出しました。
 新しくなったホームページをいくつかご紹介します。

秋に仲間が増えます

この10月に、新しい弁護士2名が事務所に参加します。
 ・天野正男(あまの まさお) 横浜市出身、早稲田大学卒
 ・若井公志(わかい さとし)  横浜市出身、早稲田大学卒
現在、59期司法修習生として東京と熊本で修習中です。宜しくお願い致します。